亀戸(カメイド)大根
いやあ、本当においしかった。
昨日 JFE(旧川崎製鉄)知多工場に勤務していた時の仲間で集う会に参加し、江戸下町の風情が残る 亀戸の割烹 升本で大根料理に舌鼓を打ちました。
割烹 升本 本店 入り口
亀戸大根のにぎり寿司・大根サラダ・大根スティック・大根と海老のかき揚げ・大根漬・大根と旬魚の荒煮 そして 当店自慢の亀戸大根あさり鍋 等々、
亀戸大根が有名であることすら知らない私でしたが、久し振りに「皆さんに食べさせてあげたい」と思う程 感動しながら大根三昧の一時を過すことができました。
亀戸大根は、江戸時代、升本本店 周辺に自生していた江戸野菜で、文久年間(1861~1864)から栽培が始まり、明治時代にかけて 盛んに収穫されていたそうです。
升本では 現在珍しくなってしまったこの大根を、昔ながらの製法で 丹精込めて育てているとのことでした。
そこで、割烹 升本が作成している 小冊子「亀戸大根物語」から 一部引用して 亀戸大根を紹介してみます。
幻の大根
『亀戸は昔、小さな島からなっており、その形が亀に似ていることから亀島と呼ばれていました。葦の海辺が次第に堆積して出来た亀島に、やがて村落が形成され、まわりの島々と陸続きとなって耕地にうつり変り、亀村といわれる様になりました。
後に臥龍梅庭(現存せず)にあったという井戸(亀ヶ井)と混同され、亀井戸から「井」が略されて亀戸と呼ばれる様になったと伝えられています。
亀戸大根は、文久年間(1860~1864)の頃、香取神社周辺で栽培され始め、さかんに栽培された明治の頃は「おかめ大根」とか「お多福大根」と呼ばれていましたが、大正初期に産地の名をつけて「亀戸大根」と呼ばれるようになりました。
当地は荒川水系によって出来た肥沃な粘土質で、大根作りに大変適していましたが、宅地化が進み今では「幻の大根」となってしまいました。
明治38年、酒屋としてこの地亀戸に創業した升本は、戦後「割烹 升本」に生まれ変わりました。 現在この珍しい「亀戸大根」を契約農家で有機栽培し、「亀戸大根あさり鍋」をはじめ、様々なお料理でお楽しみ頂いております。』
升本自慢の「亀戸大根あさり鍋」
鈴木さんの亀戸大根
『割烹 升本では、年間を通して亀戸大根を供給するために、10月末から4月を東京、5月から10月は北海道をはじめ各地の農家と契約しています。
東京・葛飾の契約農家である鈴木さんは、
「少しだけ可愛がってやるんだ。可愛がり過ぎはだめ。よしずで風よけするくらいがちょうどいい」と言います。
ハウス栽培では味が落ちてしまうという事。 昔のまま、手間ひまかけた育て方をなさっているそうです。 』
亀戸大根はビタミンCの宝庫
『ダイコンはデンプンを分解するジアスターゼの宝庫として知られています。 例えば、おろしと餅を一緒に食べると消化によく、胃にもたれないのはその為です。
また、ダイコンはビタミンCが豊富で、特に亀戸大根は普通のダイコンの2倍以上のビタミンCが含まれています。
ダイコンの葉はビタミン類やミネラルが豊富な緑黄色野菜です。太陽からいただいた豊富なビタミンと、土壌からいただいたミネラルがダイコンの葉には、たくさん詰まっています。
亀戸大根は一般的なダイコンと比べ、茎が白く葉が大きく柔らかいのが特徴です。クサビ状にとがった根は30センチ程度で、わずか200グラムたらず。 日本一小さなダイコンです。水分は少なめでキメが細かく、ダイコンというよりカブに近い食感なので、あさり鍋にとても相性が良いのです。』
葉が大きく、根が小さいのがよく分かります。これが、「亀戸大根」特徴です。
立松和平氏の「樹音」には次のような文章が記されています。
『大根は偉い。
どんな味にも馴染み、相手にあわせてその場の雰囲気を盛り上げながらも、絶対に自分を失うことはない。
融通無碍でありながら、自分が大根であるという誇りを失わない。大根のように生きられたら、それを人生の達人というのだろう。』
本当に大根は偉い、特に亀戸大根は偉いと思った次第です。
機会があれば、皆さんも 亀戸大根をどうぞお試しあれ。
ページの先頭へ戻る| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 臓器移植改正法案の行方は?(2009.07.10)
- 太り気味の人は長命?(2009.07.07)
- いったり、きたり、(2009.07.06)
- グラン・トリノ(2009.06.15)
- クール・ビズ(2009.06.03)





コメント
山本先生
はじめまして、割烹升本店主の塚本と申します。
先日はご来店頂きまして、誠ににありがとうございました。
お褒めのお言葉を頂戴し、従業員一同感激致しております。
これからも伝統の味を守り、現状に満足せずに日々精進してまいる所存でございます。
また、ご来店頂く機会がございましたら、是非ご挨拶をさせて頂きたく思っておりますが、この場をお借りして取り急ぎ御礼まで申し上げます。
投稿: 塚本光伸 | 2006年8月 4日 (金) 17:36