地球温暖化はCO2のせいだけ?
以前 私の友人である アラスカ大学フェアバンクス校特別顧問の糸永正之氏の紹介で、アラスカ大学国際北極圏研究センター初代所長であり アラスカ大学名誉教授である 赤祖父俊一(あかそふ・しゅんいち)氏に お会いしました。
その赤祖父先生が、地球温暖化問題について 国会議員諸兄にレクチャーをしたいとのお話があり、小野晋也議員の肝煎りにより、環境ビジネス議連と清和研政策委員会の双方において、本日二度の講演が行われました。
赤祖父先生は、長年アラスカにおいて研究活動を続けられていますが、北極海の海氷が減少し、氷河が後退しているという現実の気候変動を目の当たりにされています。
まずは お話の結論から紹介します。
①地球上の他の地域と比べ、北極圏では顕著な気候変動が起こっている。
②しかし 北極圏の気候変動は IPCCの報告にあるようなすべて人間が関わる温室効果のみではなく、自然変動との両方により引き起こされている。
③従って、地球温暖化という気候変動の自然的要素と人為的要素の寄与度について検討することが重要である。
先生によると、IPCCが過去100年間の地球の平均気温が0.6~0.7℃上昇し、その大部分は炭酸ガスによるとしているが、実際のところ そのうちの0.5℃は 自然変動にあるのではないかという 過去のデータがあるそうです。
IPCCの報告は、地球の気候変動を 僅か100年程度のデータ、特に最近1970年以降の人工衛星データだけで論じているが、これは誤りである、とのことでもありました。
確かに、赤祖父先生達が集められた過去のデータによると、地球は1400年頃から温度が下がり始め、それが1900年頃まで続きます。これを 小氷河期と呼んでおり、記録によると 現にイギリスのテームズ川は冬の間凍っていたとのことです。
その後 気温が直線的に上昇していますが、これは 小氷河期から地球が戻りつつあるという自然変動である可能性が高く、人為的温室効果のみのなせる業ではなさそうです。
もちろん赤祖父先生は、ゴア前アメリカ副大統領の「不都合な真実」を否定するものでもなければ、温室効果による温暖化を否定するものでもありませんが、少なくとも、100年後の温度上昇度を正確に予測することは、自然変動と温室効果の比率が決定できない限り 不可能であるという点を強調されています。
私たちも、CO2排出量削減のためにしっかりと努力をしなければなりませんが、一方では 冷静な議論をする余裕も持ち合わせなければならないと感じました。
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