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2011年12月26日 (月)

阿南・橘湾両発電所視察②

 阿南発電所は、昭和38年1号機(12.5万キロワット)が運転開始した後、昭和44年に2号機(22万キロワット)、昭和50年・51年に3号機・4号機(共に45万キロワット)が稼働した重油・原油の火力発電所です。        ↓阿南発電所中央司令室①

2_3  その後、対岸に石炭を燃料とする橘湾火力発電所(70万キロワット)が新設され平成12年6月から営業運転を開始しています。

 尚 お隣にはJパワー(電源開発)が同規模の火力発電所2基を稼働させ、海底ケーブルにより和歌山の関西電力へ供給しています。↓阿南中央司令室②

2_4  阿南発電所の1号機及び2号機は老朽化のため停止していたのですが、今回の状況により2号機を運転再開することになったのです。

 さて、この2号機を再開するためにしなければならないこと。

2_5 1,復水器冷却水放水管修繕

2,燃料配管敷設

3,風煙道伸縮継手修繕

 事前に運転再開へ向けての目視点検や系統確認をしており、火力発電所本体のタービン発電機やボイラーなどは窒素注入による酸化防止をしていたため、運転再開を本年9月6日に決定後、約3ヶ月で工事完了となったそうです。        阿南発電所↑ ↓橘湾発電所にて説明を受ける

Photo  かかった費用は約4億円。

 しかし、この2号機の発電許容年限は恐らく1年余りとのことであり、また停止中の1号機の再稼働に要する費用は火力発電所の新設にかかる費用とあまり変わらないとのことでした。

2_6  すなわち、四国電力の安定供給は、まさに綱渡り状態にあると言っても過言ではありません。

 それでも2号機の再稼働により何とかこの冬は電力不足にならないというところでしょうか。 →橘湾発電所中央司令室前

2_7  さらに火力発電の燃料となる重油・原油は相変わらず高騰したままであり、石炭(殆どオーストラリアから輸入)も価格は高止まりしている故、コストアップが心配されています。   →橘湾発電所ボイラー前①

Photo_2  また、CO2排出量も増大することは間違いなく、温暖化防止に向けた地球環境への対策が後手に回ることも避けられません。 →橘湾ボイラー前②

 菅総理の思惑遠望を欠いた唐突なストレステスト発言の後、原子力行政を推進してきた国の新たな安全基準が明示されないまま、原発の再稼働をすすめることは地元住民の理解を得ることができないでしょう。

Photo_3  全国ですべての原発が止まる時が近づきつつある現在、総合的なエネルギー戦略なしに国民生活や企業活動に安心安全を提供することができない事実に政府は真正面から向き合い、具体的な政策を講じていく責任を持たなければならないと痛感したところです。     橘湾発電所石炭貯蔵サイロ↑ ↓橘湾発電所から

Photo_4  説明及び意見交換後、阿南・橘湾両発電所をしっかりと視察し、次に阿南市長と会うため市役所へ向かいました。

       橘湾発電所煙突Photo_8

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