« 食物連鎖の不安 | トップページ | 浮嶋神社 開運祭 »

2012年2月 9日 (木)

エネルギー政策の見直し

 本日(2月9日)午前8時から開かれた第14回国土強靱化総合調査会の講師は(財)経済産業調査会会長の小長啓一氏でした。

 小長氏は田中角栄元総理の秘書官を長年つとめられ、通産事務次官をへてアラビア石油(株)の社長・会長として活躍された方です。

 演題は「エネルギー政策と政治のリーダーシップ-田中角栄氏を回顧しながら-」。

 小長氏は資源小国日本が敗戦から立ち上がり、驚異的な経済発展を遂げた我が国の基本たるエネルギー政策の歴史を具体的に語られました。

 石炭から石油へ、そして原子力発電へとエネルギー政策の変遷があった中で、政治家のリーダーシップがどのように発揮されたか、大変分かりやすく解説していただきました。

 昭和48年10月の第四次中東戦争の勃発による第一次オイルショックにより、トイレットペーパーが店頭から姿を消すなどの社会混乱が起こったことは私の頭にもまだ鮮明な記憶として残っています。

 当時アラブ諸国が友好国と非友好国を峻別し、非友好国に分類された日本を友好国にさせるべく、三木元総理が特使として中東を歴訪し、日本のエネルギー源を確保しました。その時の田中元総理はキッシンジャー氏とのハード・ネゴを重ね、米国を納得させた上での特使派遣であったことの裏側での交渉の経緯が語られました。

 また、石油危機を契機として新たなエネルギー源確保のため、電源三法が短期間で制定されたこと、シベリア油田開発について、当時のソ連ブレジネフ書記長との会談において北方領土問題解決も併せながら田中角栄元総理が厳しく交渉したこと、原発の原料となるウラン資源確保のため田中元総理がフランス ポンピドー大統領とハード・ネゴを重ねたこと、

など、総理自らが自国の国益を守るため直接資源外交推進のために骨を折られたことなどが、生々しく語られました。

 この田中元総理の行動が一部メジャーなどの関係筋に恨みを買ったことがロッキード事件につながったとか・・・。

 いずれにしても、戦後エネルギー政策に腐心した先人の遺訓を参考にしながら、3.11以降のエネルギー政策の見直しを責任をもって進めなければなりません。

 今後の望ましいエネルギー・ミックスをどのように構築すべきか。

 IEA World Energyの見通しによれば、世界の原発を3割カットする場合、石炭は2倍の増産、天然ガスは現在のロシア輸出総量を1.7倍に、再生エネルギーはドイツ分の5倍増が必要だそうです。

 また原発1基分に相当する100万キロワットを確保するためには、稼働率13%の太陽光発電パネルを山手線内側にすべて敷設しなけばなりません。

 有限資源の石炭・石油に変わるシェールガスをどのように開発していくか、あるいは先日党本部で田原総一朗氏が話されていた放射能を出さないトリウム原発をどのように研究開発していくかも含め、エネルギー政策の将来展望を大局的見地から冷静に見定めていかなければならないと再認識したところです。

|

« 食物連鎖の不安 | トップページ | 浮嶋神社 開運祭 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 食物連鎖の不安 | トップページ | 浮嶋神社 開運祭 »