« 第3回大洲産業フェスタ | トップページ | 問題意識、そして基調理念 ③ »

2012年10月10日 (水)

問題意識、そして基調理念 ②

問題の根幹にあるもの

 単純明快すぎて誰をも思考停止にさせる「改革」という言葉も、「チェンジ」という言葉も極めて安易に使われている。市場原理や競争原理の下で金額の多寡のみが問題とされる。言い換えれば効率的かどうかということにだけ焦点があたる。この効率も、長期的かつ総合的視野で考えずに、あくまでも目先の効率だけのことが多い。こうした効率化を進めるために必要とされる規制緩和が進められてきた。

 社会には本質的に市場原理にそぐわないものがあるし、効率とは別の価値観で見なければならないものもある。規制はもともと弱者を保護したり、安全性を担保するためのものである。それぞれの分野で効率化をはかることも必要だが、それは広い視野と先々のことも視野に入れての効率でなければならない。また、規制する意味を吟味し、時代の移り変わりの中で修正していくことも必要であろう。それを見極めるにはていねいで根気強い作業が必要だが、なかなかそういったことがなされていない。

 また本来、様々な人間がいて、様々な活動があるのだから多様な価値観があるはずなのだが、それをたった一つの基準で仕切ろうとすれば必ずしもうまくいかないこともおきる。これではこの社会でうまく生きられない者も増え、閉塞感が蔓延しない方が不思議である。多様な価値観の下であればいくらでも生きる道があるし、問題の打開策もあるはずなのに、相変わらずの市場原理や効率化だけで対処しようとするから混迷は深まるばかりである。

 その結果が地方の過疎化を生んだとも言える。地方に人が住まなくなり、住めなくしたのだ。人口も資産も都市に集中させれば効率がいい、と市場第一主義でやってきたから国土利用に極端な過密・過疎が生じてしまった。日本という国を効率よくするためにこれでいいという評価もあるかもしれないが、経済効率が悪いからと簡単に切り捨てていては、国民を不幸にするばかりでなく、日本の自然・国土を視野にいれた国土管理の上でも支障を来す。市場第一主義ではムダと言われる所でも大局から見たら重要な役割があることもあるのだから、どこででも生きられるように、これからは価値観を変えていく工夫がいる。

|

« 第3回大洲産業フェスタ | トップページ | 問題意識、そして基調理念 ③ »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 第3回大洲産業フェスタ | トップページ | 問題意識、そして基調理念 ③ »