坂の上の雲
本年11月よりNHKにおいて3年間13回連続の大型ドラマ「坂の上の雲」が放映されます。
この企画は、「坂の上の雲の町づくり」を進めている松山市長の熱心な働きかけにより実現されたものであり、我が故郷愛媛を全国へ発信する素晴らしいチャンスになると大いに期待しているところです。
私も中学生の頃 この長編小説を読破し、その後何回か読み返していますが、秋山好古・真之兄弟及び正岡子規らの明治時代の青春物語に心踊らせたことを昨日の如く思い出します。
本日午前、「恒久平和のために真相究明法の成立を目指す議員連盟」主催のもと、「坂の上の雲とは何かーテレビ放映化を機に考える」という公開ヒアリングが開催されました。講師は一橋大学名誉教授中村政則さん。
私とは考え方が若干異なる皆さんの集まりではありましたが、我が地元に関する議題である故、敢えて出席してみました。
何ともう一人 自民党から小野晋也代議士も参加されていました。
司馬遼太郎の歴史観には様々な評価があり、特に日露戦争を取り上げている「坂の上の雲」の映像化がなかなか実現しなかったことは事実です。
今回敢えてNHKが大型ドラマとしてこの作品を映像化し、それを司馬家が了解したいきさつを詳しく、知るものではありませんが、司馬史観の一方的解釈は慎むべきと思っています。
今回の公開ヒヤリングにおいては、
「脚本が”敵艦見ユ”で終わっているところから判断すると、やはり明治ナショナリズムの高揚、日露戦争を勝ち抜いた明治国家の偉大さを称揚する線でまとめられていく可能性が高い」
「坂の上の雲の映像化により、軍国主義的メンタリティ・イデオロギーを視聴者に植え付けることに終われば、司馬の評価は一変するだろう」
「日本国民の歴史意識(政治意識)の動向を左右する多額の予算を投入してつくった責任も問われることになろう」
といった議論がなされていました。
考え方によって評価が左右に分れることはよくあることであり、司馬遼太郎や正岡子規を十分研究されている中村氏に敬意を表するところですが、このような反応が相変わらず指摘されていることを残念に思いました。
坂の上の雲という人生の理想をめざす生き様を、このNHK大型ドラマが私達日本人に呼び起こしてくれることを、司馬遼太郎そして坂の上の雲のファンの一人として素直に願うものです。
それにしても、多額の予算を投入してつくった責任をNHKに問うのであれば、先般の自虐史観の権化ともいうべき台湾を特集したNHKの番組こそ その責任を問われてしかるべきと思うのは私一人ではないと確信します。
それぞれの歴史観は一人一人の心の中にあるものです。
どちらが正しいか否かは速断できません。私は、司馬遼太郎の代表作の一つである「坂の上の雲」が映像を通じて大勢の人々の心に触れ、司馬史観と各々の歴史観とを重ね合わす機会となれば良しと念願するものです。
一日も早い放映を期待しています。
是非皆さんも鑑賞して下さい。




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